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私の発達障害・診察結果3

前回の日記でも書いたように、心理士さんの見解では


◯能力のバラつきがあるので 発達障害傾向があると思うけど
 「典型的な発達障害を示す結果である」とは言いがたい。

◯しかし、知的な部分でカバーしている可能性もある。

◯日常生活の中や、実際の人間関係の中でも、
 検査で出た能力を発揮できているのかの検討が必要。

ということでした



この知能検査の結果を元に 障害なのかどうかの
最終的な医師の診察がありました

どんなことを聞かれるのかな~?とかなりドキドキ・・・

「あなたは、広汎性発達障害です」とか言われるのかな?
とか、いろいろと考えていましたが


中に入ると、特に診断名については先生は触れることなく
ざっと数値の平均を告知してくだいました。
他にも、家族のこととか 私の幼少期のことなども聞かれました。

そして最後、先生との会話です。

------------------------------------------------

先生 「二つのことを同時にやるのとか、苦手でしょ」


私  「なぜ そのことが分かるのですか?」


先生 「例えば、ラジオを聞きながら勉強をするとか・・・」

私  「その通りです!」わかってもらってる!!

先生 「たぶん、片付けができないのも たくさんの情報が目に入ってきて
    頭の中で何からしたらいいのか、わからないからだよね?」

私  「そうです、そうです!
    そして物理的に片付けをするのがムリなとき(旅行とか夢の中で)に思い出して 
    あれこれ片付けをシミュレーションするのですが
    その後、ドっと疲れが出てしまうんです」

先生 「なるほどね」

私  「あと、テレビだけを見ているつもりなのに
    途中で意識がなくなっていて、話を聞いていなかったり
    小説のような本も、どこを今読んでいるのか わからなくなるんです」

先生 「え?そうなの? それは・・・どういう状況なの?」←2度聞かれた

私  「なぜかボーっとしていて、画面を見ているのに聞き逃していたり
    本だと ただ文字を追っているだけで、意味が頭に入ってないんです」

先生 「なるほど」

私  「あとですね、・・・」

先生 「じゃあ、薬 出しとくね。
    これは、頭の中でいろいろ考えてしまうのを抑えるから。
    少ない量から始めていきましょう」

私  「あ、はい」

---------------------------------------------


さすが 先生です。

私の話が長くなりそうなのを、うまく止めてくださいました

きっと 私のように 話すと止まらなくなる患者さんを
たくさん診てこられたのでしょう。

今では、何回かこの病院に通っていますが
先生の診察はいつも早く、待ち合いもほとんど待つことがありません

障害の告知はされませんでしたが、
通知表や聞き取りのこともあり、間違いないようです。


・・・ということで、ストラテラという薬を飲むことになりました

また薬のことについては、後ほど書きます。


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私の発達障害・診察結果2

前回の続きです。

※この日記にも、少し知能検査(WISE-Ⅲ)のことが書いてありますので
 1年以内に検査を受けるつもりの方、
 検査内容を知りたくない方は 読み飛ばしてください。
 お手数をおかけします。
 


以下、引き続き 心理士さんの文書からです

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(WISE-Ⅲ)

基本的知識や一般常識、言語的類推といった言語能力、
単純な数字の暗唱といった短期記憶、
場面や文脈の把握、
バラバラな視覚情報の統合機能が優れていた。

その一方で、
語彙、計算能力、より複雑な記憶の処理(数字とかなの混ざったもの)、
視覚情報の細部を検討し、欠所を見つける課題は平均的。

・以上のことから、
全般的な知的能力に問題はないが
 各能力間のバラツキが大きく、
得意な能力と苦手な能力の差がうかがえた。
 
 

能力のバラつきは見られるため、
発達障害傾向があると考えられるが
「典型的な発達障害を示す結果である」とは言いがたい。


本検査によって示された結果は、
患者の訴える 部屋の片付けられなさ等の不適応とは 
直接結びつかないように思われる。

したがって、患者が示す不適応が
知的な部分でカバーされている面があるのかもしれない。

日常生活場面や 実際の人間関係の中で
本検査で示されている能力が発揮できるかどうか、

情緒が喚起されるような場面においても
同じように客観的・現実的に理解したり、
文脈を把握したり、作業を遂行したりできるのかどうかの
検討が必要である。

----------------------------------------


(WISE-Ⅲ)については、何の課題が得意で
何が苦手なのか、を知ったことにより
自分が抱える問題、生活の中での苦手なことや
得意なことがよくわかりました


例えば、言語性の中での「数唱」(数を反対から言う)のような
単純な聴覚記憶が得意ですが、
複雑な記憶は とても苦手です

かなと数字の混ざったものの課題では、
自分でもパニックになっているのが分かりました
頭の中で、どう整理したらいいのかが分からなくなるのです。

そうなると、もう全部できなくなってしまいます。


あと、絵の間違い探し(足りないところを指摘するというやつです)ですが
実は、私は自分では「特にこの課題が苦手とは思っていなかった」のです

むしろ 他の苦手課題よりはできているつもりでいました・・・

視覚的なものには強さを持っていると思っていましたが、
私は「注意力」にかけているので
この課題では、そこが浮き彫りになっているのかも

人の顔が覚えられないので、ドラマや映画(特に外国のもの)を見ていると
話がよく分からなくなってしまうことが よくあります。

「あれ?この人、さっきの人だよね?なんでここで恋人になってるの?」とか
「さっき、殺されてた人?生きてたの?」など
(実際は違う俳優さんなのですが)

でも、「よく外国人の顔はみんな同じに見えるって聞くし」と
自分がおかしいとは思ってもいませんでした。

覚えられないことが原因で
前にたくさん話した相手なのに、違う場所で違うシチュエーションで会うと
分からなかったり、気づかないといったような
とても失礼なことをしてしまっていることも、よくあります


そして、テストの終わりに心理士さんにされた質問
「何が自分で得意だったな、と思いましたか?」に対して
「符号と記号探しの処理速度です、楽しかったです」と答えたのですが

これは 思っていたほど高得点ではありませんでした恥ずかしい・・・


 
でも、得意なものとしては
行列推理というやつが良かったみたいで、
私は視覚的なパターンで推測するのが得意らしいです

ただ、これは裏を返すと 私のよくない傾向である
「なんでも意味を持たせたがる」というか、
「なんにでも理屈をつけて理解したがる」ところに繋がっているかも?
と思います

そして、理屈がわからないと 理解できなくなるという
説明されても、たいていの理屈が理解できないのに!アホだろ

例えば、私は高校は商業高校へ行っていたのですが
簿記がとても不得意でした。

先生に、仕訳表や精算表について「なぜ こうなるのか?」と聞いたところ
「そんなことは知らん。全部丸暗記しなさい」と言われて
それが理解できなくて 0点を何度かとってしまいました

英語のスペルも、中1のときに塾の先生に
ローマ字のような法則があるのかどうか聞いたところ、
これも「ないので暗記するしかない」とのこと

今考えれば、なんでも理屈があるわけではないし
丸暗記といっても、少しは法則もあるし
そこらへん、自分で見つける努力をすればいいのですが
その頃の私は 白黒はっきりつけないと、気がすみませんでした



あと、絵画配列は全問正答で
場面理解や文脈把握の能力に優れていることがうかがえる
・・・と書いてあったのですが、

これが心理士さんの文書の最後の方にも書いてあったように
「日常生活場面や 実際の人間関係の中で」
「情緒が喚起されるような場面」(怒ったり泣いたり、調子づいたり)で
発揮できるか・・・ってことですよね、
問題は・・・


これは、本当に「NO」です。

私の生涯での問題点だと思います。


よく、「トラブルがあったときに、真の姿が出る」と言いますが
私はまさに トラブルでは途端にメッキが剥がれ、
ビクビク、イライラ、情けない人間なのを露呈してます


小学校のときも「道徳」の授業が得意で
「誰々は、こういう気持ちでいたと思います」的な
優等生意見を言っているくせに
実際はそれを実行にうつすことができてなかったり


「ときめきメモリアル」的なゲームでも、
ゲームだと 相手の喜ぶセリフを選んだり
趣味を調べて、好きな場所に誘ったりできるのに
それを実際の恋愛に活かせたためしがありません!

リアルだと、なぜかわざとイヤなことを言ってしまってました


ああ、こう考えると
小さいころから まったく変わってないんだな~と思いました


すみませんが、続きます。
(次で最後にする予定です)

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私の発達障害・診察結果1

先月行った知能検査の結果が出ました。
↑のリンクの続きはこちら ・ 続き2はこちら


結果から言いますと、動作性IQ・言語性IQの数値の差は、3ほどで
特に差がある、というものではありませんでした。



ここからは、心理検査の結果報告書から
抜粋してあります。
--------------------------------------

(検査態度)
・ADHD診断のため受診。
 元々、片付けや掃除ができなかったが、
 子どもが産まれたことを機に このままでは困ると思ったとのこと。

 自分だけでも片付かないのに、
 自閉症の子どもも部屋を散らかすので
 片付けたくてもうまくできないこと、
 やらなければならないことがあるのに、
 後回しにしてしまうことなどを冗長に語っていた。

 検査には真剣に取り組むが、笑いながら回答したり
 「緊張してお腹が痛い」とトイレに2回駆け込む様子が見られた。

--------------------------------------------

これを見て、すごくびっくりしました。

たった2時間ほどで、しかも最初に話をしたのは15分くらいだったのに
なんという観察力・・・!!

私自身「冗長」という言葉が こんなに当てはまる人間は
めったにいないのではないかと思っています

[冗長]
[名・形動]文章・話などが、むだが多くて長いこと。また、そのさま。
「話が―に流れる」「―な論文」

す、すごい・・・。心理士さん・・・
たった2字で、ものすごい的を射ている・・・

それはこの日記にも 表れてしまってると思いますが

いろいろと話したり、書いたりしているうちに
あれも、これもと 言いたいことが浮かんできて、
全部詰め込もうとしてしまうんです

自分の中では、全てが必要な情報で
相手に真に理解してもらうには、これも言っておかなければと
結局相手がムダだと思うようなことばかり話してしまうんですよね。

私と話した人や、この日記を読んでいるみなさんが
常々思っていたことだったのかもしれませんが

今まで こういうふうに客観的に評価してもらう機会がなかったので
改めて気づきました。

いや、本当は 過去に言ってくれた人もいたのでしょうけど
(話が長いよ!とか)
私の耳はスルーしてしまってたんでしょうね・・・

馬の耳に念仏です。



あと、普通の人は 笑いながら回答しないのですね。
そういえばそうですよね

笑うほうが印象がいいのかと思い、ヘラヘラしていたようです。
言われてみれば 小さいときからヘラヘラしてると言われていました。

緊張感で小さなパニックになってしまうんだな・・・と、
最近になって ジロ吉のことを調べているうちに分かってきました。


そしてトイレも やはり評価に入っていました


全てを見透かされているような・・・。
それでいて、小さいころから いつも、ずっと言われていたことを
もう1度気付かせてくれたような気持ちです。


毎回 長くてすみませんが、続きます。

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プロフィール

モッチリーニ

Author:モッチリーニ
知的障害を伴う自閉症の息子、ジロ吉の母です。
ABA(応用行動分析)を中心に、これがよさそうかな?と思うことをやってみたり集団療育に行ったりと、いろいろとやってみています。

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