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OT勉強会・つづき

遅くなりましたが、勉強会のつづきです。


そして、いろんな感覚がバランスよく育つことが大事で
どれかが育ちすぎるのも 困り感が出てしまうみたいです。

たとえば視覚優位だと。
いろんな情報が入りすぎて 気が散りやすかったり 
だいぶ前にも書きましたが、視覚にたよってしまって 他が育ちにくかったり。

ジロ吉の場合は、視覚は少しよくて 感覚と、固有感覚が弱いのかな?と自己診断してみました



そして、「怒らないけど、優しく誘導する」やり方も少し教わりました。

例えば、買い物中に レジに行きたいのに、また売り場へ走っていってしまうときに
「行かないで!」と大きな声で怒ってしまいがちですが

その気持ちを押さえて、優しく「ここで待っててね」と言うなどです


あと、道などでしゃがみこんでしまった場合は
両手を持って「ブルブルブル」などして、こっちを見たときにスっと立たせるといいとか。

ムリヤリ引っ張っていけば、「自分のやりたいことをジャマする人」になるけれど
こうすれば、「自分といっしょに遊んでくれた人」という印象になるということです



ただ、私はなかなか実行できてません

強く言うと、言うことを聞きやすいかんじがするので つい大きな声で指示を出したり
「ダメ!」と言ったりしてしまいます

でも、実はこれって やっぱりよくないみたいです
(ここからは、勉強会で聞いた話ではありませんが)

もちろんよく言われる、怒ることによって「注意をひいている」ことになるというのもそうですが

ジロ吉のように あまり気をひくことに関心のない子でも
ずっとやってると それが当たり前になってしまって、そのうち強く言ったとしても無視するようになったり
余計に目が合いにくくなってしまったり・・・ということもあるようです

確かに 私が怒ったときは、絶対に目を合わせません。
私とイマイチ親子関係ができていないのは、もしかしたら怒りすぎが関係しているのかも・・・



話はそれましたが、OTの先生のお話は いつも園での先生たちの対応そのままでした。

よくジロ吉が、スライムやねんどを嫌がって 席につかないでウロウロしていても
「同じ部屋にいるだけで、いいんですよ~」とおっしゃっていたのも

先生たちが OTや心理、言語の先生たちの勉強会での話を きっちり取り入れてくださってるからなんですね


これは別のところで聞いた話ですが、
ベッドで寝転んでいる人が「運動している人の映像」を見るだけでも
その運動で使う筋肉が 少し発達するんだそうです

イメージトレーニングみたいなかんじでしょうか。

たぶん 「こうやるんだな」って思って見てると、無意識に頭でシミュレーションして
そのときに 筋肉に力を入れてるのかもしれないですね。

といっても、 ジロ吉の場合は まだ見るだけで「どこの筋肉を使っているか」まではわからないっぽいので
まずは固有感覚を 伸ばしていけたらいいなと思いました。

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OT勉強会に行ってきました。

だいぶ前ですが、OTの勉強会に行ってきました。

私の中では OT(作業療法)とPT(理学療法)の区別がついていなかったのですが
OTとは

身辺自立できない (歯磨き・着替え・食事など) 
不器用 (はさみ・おはし・鉛筆などの操作)
落ち着きがない・感情の起伏が激しい・感覚の未熟さ(過敏・鈍感)・偏食など

こういうことに対して、直接指導やアドバイスをしてくださるものらしいです。
(特に3番めは、OTの範囲とは思っていませんでした。)


今回講師をしてくださった先生は、

「訓練といっても楽しい遊びとしてやりましょう。
できたからと、すぐに次に進むのではなく できたことを余韻をもって楽しむことを大切に。」

とおっしゃっていました

通園の中でも、やっているお友だちを見て 自分で「やりたい」と思うのがいいらしいです。

身辺自立などでもそうですが、ジロ吉のように手に過敏を持っていて
ねんどやスライムのような ベタベタ系が苦手でさわれなかったとしても
同じ教室にいて、楽しそうにやっている友達を見ているだけでも 意味があるそうです


そして、いくつかの事前に募集していた質問に答えてくださいました。

 家の中をぐるぐる走り回ることについて

  耳の中に前庭(三半規管・うずまき巻の間)という器官があって、
  中に小さな石が入っている 
  これが重力や加速で傾くことによって、脳に刺激が送られる。
  
  走ってしまう子は 刺激を求めているので、
  走る・回る・ゴロゴロ転がる・でんぐり返しをたくさんさせること。

多動の子は、刺激を求めていることが多いようなので(感覚が鈍感なことが多い)
余計にそうなるのかもしれません。

大人しくしてほしいときは、直前におもいっきり「高い高い」や「とんでいけー」などやるといいと聞きました。
実際やってみていますが、まだ今のところ効果はよくわかりません
こういうのは、毎日の積み重ねが大切なんですよね


 爪を噛むのをやめさせたい・歯ぎしり・指しゃぶり

   噛むのは、歯と歯を打ち付けることで かなりの固有感覚を生む。
   固有感覚遊びができるとよい。
   (詳しくは後に書きます)
   
   しゃぶるのも、舌など口の中は ものすごく感覚の鋭い場所なので触覚遊びを楽しんでいる。
   舌の遊びから 手のひらでの遊びに変えていく。
   (手のひらのマッサージや、手のひらを軽く平手で叩くなど)

これがもし、不安でたまらないときに安心したくてやっている行為なら別ですが
暇つぶしにリラックスしてやっている場合、有効だそうです。
手のひらの感覚は、手触りのいい毛布を触らせるなどでもいいそうです。

この勉強会に行っていたころは、まだジロ吉が服をなめてしまう最中だったので
しばらくは 服や手をなめ始めたら、手をパンパンやっていました

そのおかげなのかは分かりませんが、今はめったに指や服をなめることはなくなりました。



ここで、先生のお話は 感覚の説明に入ります。

 感覚の種類

感覚の種類は、 触覚・視覚・聴覚・味覚・固有感覚・前庭感覚(平衡感覚) にわけられます。

私たちは、これらを駆使して周りの状況を知り、安心してすごせます。


これらの感覚は 生まれてすぐに完成しているというものではなく
成長に従い 育っていくものだそうです。

この感覚の育ちは、だいたい10歳ごろにできあがってくるようです

そして 段階をふんで成長していくのだけれど、最初の段階の感覚が未熟に発達してしまうと
うまく指先を使えなかったり、身辺自立できなかったりするそうです

段階は、姿勢・バランス → 運動・体を動かす → 目で見て手指を使う・形や音の区別 →身辺自立
というように、大きな運動から手先の小さな動きへ 影響していきます。


上に書いた「固有感覚」は、関節面・骨・筋肉についています
固有感覚遊びは、手ごたえや力ごたえを感じられるといいそうです。

例えば ギュっと抱きしめて、背中をトントンするだけでもいいし

物を投げてしまう子は(これは視覚や聴覚刺激もあるでしょうが)
ペンで机などをトントンするのもいいということです


ジロ吉は歯ぎしりをよくするので、今度から背中トントンを実行してみたいと思います。

・・・なぜ今までやらなかったか?

じつは、これを書くまで 勉強会に行ったことで安心してしまい、
資料をしまってしまって復習していなかったからです 忘れてました・・・



話はもどりますが、感覚には「原始系」「識別系」があります。

●「原始系」は、持って産まれた感覚で 目の前でパチンとやられて目をつぶるとか
熱いものを触って 手を引っ込めるとか、
動物が 危険から身を守るために備わっている本能の感覚です。

●「識別系」は、生きていくうちに 身についていく感覚です。


原始系で安全を確認して、安心できると判断してはじめて 識別系が働き始めます。
識別系を育てるためには、恐怖を感じず なんだろう?と自分で確認できることが大切だそうです。

そのためには
 自分で感覚刺激をコントロールできる経験をする
 受け入れられる感覚刺激の範囲を楽しみつつ だんだんと広げていく
ことが重要。


ジロ吉で言えば、ねんどのダンゴを手でこねるのは難しくても
フォークで挿したり、大好きなお弁当のおかずを作ってみたり
というようなことから始めるようなかんじです 

実際、おべんとうのおかずを ねんどで作ってみたら
ずっとイスに座って フォークでつついて、食べるマネまでしていました


原始系の行動は、学習されて識別系の行動に変わるそうです。

苦いものを 子どものときは原始系感覚で「毒」と判断して苦手でも
大人になったら 毒でないのが分かっているので 「おいしい」と感じるようなものでしょうか。


ジロ吉も、カレーやおだんご、雑炊などは食べるのをイヤがり
カレーは1年くらいの間 ムリヤリ最初の1口を口に入れていましたが
(1口食べると、自分から食べ始める)
今では「カレー♪」と言いながら食べるようになりました

ただ、このやり方は ジロ吉が以前はカレー大好きだったのに
急に食べられなくなったので(見て泣いていました)やりましたが

本当にイヤだと口から出してしまいますし、おすすめはできません


感覚や感じ方は、その時の気持に左右されるそうなので
イヤな気持ちで イヤな刺激を受けると、イヤな気持ちが強化されるみたいです

安心しているときに 許容範囲が広がります。

楽しい気持ちで、さらに「やらされる」のではなく、「自分から」やるほうが
受け入れ幅は広がります。

これはなんでも一緒ですよね~
嫌いなものでも、みんなと食べれば食べられたとかは よく聞きます 


長くなってしまったので、次回に続きます

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プロフィール

モッチリーニ

Author:モッチリーニ
知的障害を伴う自閉症の息子、ジロ吉の母です。
ABA(応用行動分析)を中心に、これがよさそうかな?と思うことをやってみたり集団療育に行ったりと、いろいろとやってみています。

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